補数のトレーニング

昨日の日記で、検算のトレーニングが重要と書きましたが、もうちょっと具体的に考えてみます。

足し算とか、掛け算は、わりと理解がしやすいのですが、引き算や割り算というのは直感的にやりにくい計算です。なので、間違いの確率が高く、計算後に、確かめる検算が重要です。

引き算の検算は足し算、割り算の検算は掛け算でできますから、答えを当てはめて計算する方が、間違いは少なくなりますよね。

例えば、

15−6 =

のような単純な計算があったときに、

15−6 = 8

としてしまったときでも、8+6=14 ≠ 15

とその場でやればミスの確率はずいぶん下がるわけです。

特に引き算で繰り下がりがあると、ミスの確率が上がるので、2桁以上の引き算は要注意ですね。

51−17=

111−22=

とか。

でも、引き算をいきなり普通に引き算でやろうとするから大変なので、検算をするのももちろんですが、補数を使った計算のトレーニングをしていくと、最初からミスを減らせます。たとえば次のサイトの方々もおっしゃってますが、

実は私、引き算が苦手なんで補数で計算してるんです
http://memechan.cocolog-nifty.com/talk/2009/07/post-c6d3.html

数のトレーニング(2)そろばんと補数
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-01-27

要するに補数をうまく使えばよいと。10からその数を引いた残りが補数、あるいは、何を足せば10になるかが補数、ということで、2の補数は8、3の補数は7、などなど。

最初の15−6の例だと、15から5を引くと10になるので、6から5を引いた1を10から引く、このとき、1の補数は9、というのが分かっていれば、すぐに9と判断できるというわけですね。この場合、

15−6=10+5−6=10−(6−5)=10−1=9

という計算をしていることになりますよね。繰り下がりがある引き算はほぼこれで慣れるでしょう。

先ほど例に出した、

51−17=

これも、筆算を想像してやっていると時間かかりすぎなので、暗算でやろうとするなら、50をおいといて、17−1=16、50−16=34とした方が普通はやりやすい。このときに、16に足して50になる数、として34を求めますから、50に対する補数、とでもいいましょうか。

111−22=

だと、100−(22−11)=89

ですね。

こういう丁度の数を使いながら計算を工夫するっていうのは、低学年のときに、遊びながら身に着けたいところです。とはいえ、暗算のトレーニングはいつまでたっても有用ですから、中学生でも、高校生でも遅くないと思います。コミックのドラゴン桜なんかだと、トランプを1枚ずつすばやく合計していくなんてトレーニングをしてましたよね。


にほんブログ村 受験ブログへ